相手を変える最も効果的な方法とは・・

こんにちは、じょうぶな心を育てるカウンセラーの田口ゆうきです🌱

あなたは人を変えたい時どうしてますか?

アドバイス?

励まし?

 

人を自分の思い通りにすることはできませんが、

相手のためを思うからこそ変わって欲しくて

もどかしい気持ちになることがありますよね。

 

多くの人は相手を変えるために

「もっとこうしなよ!」とか

「私が助けてあげるから一緒に頑張ろう!」

とアドバイスをしたり励ましたりします。

 

ですが、これはほとんど効果がありません。

むしろ、相手が変わることを阻んでいるかもしれません。

 

実は、

相手を変える最も重要で効果的な根本姿勢は

「相手の命の力を信じること」なんです。

「存在に畏敬の念を持つ」と言ってもいいかもしれません。

 

これがないと、どんなに優れたアドバイスや励ましも機能しません。

人は見えない精神的な存在であり、そこを見過ごしがちですが

誰もが言葉を超えた無意識の交流をしています。

(なんとなく波動感じたり、空気を読んだり、この人居心地いいとか苦手とか感じますよね)

 

このことは名著『7つの習慣』で有名なコヴィー博士も言っています。

彼の息子ショーン君は勉強もスポーツも苦手で友だちにもいじめられていたそうです。

そこで、コヴィー博士はなんとかショーン君を変えようと

「お前はやればできるやつだ!」といつも前向きな言葉を投げていました。

また、野球の練習相手にもなって友人からバカにされないようにサポートしていました。

ですが、ショーン君は一向に上達しませんでした。

 

そこで心理学を学んでいたコヴィー博士は気づきます。

「自分たち夫婦が息子を自分より劣った存在で、

助けてやらなければならない」と見ていたことに・・・

「ショーンは劣っている、何かが足りない」

という姿勢で接していたため、サポートすればするほどショーン君を無力にしてしまっていたのです。

 

その後、コヴィー博士夫婦は自分たちの関わり方を見直し

コヴィー博士に求められても「お前は十分やっているよ」と

ショーン君の力を信じる関わり方を貫きました。

 

そうすることで、ショーン君は自分の個性や才能を発揮することができ、

その後フランクリン・コヴィー社の跡を継ぎ大活躍されているようです。

 

そのほかにも海外で実際にあった実験を紹介します。

ある学校で二つのクラスがあり

それぞれのクラスの生徒たちの偏差値は同じレベルだったのですが、

先生にはAクラスの生徒は偏差値が高くてBクラスの生徒は偏差値が低い問題児だと伝えました。

先生に間違った先入観を与えたんです。

この先生に教わったAクラスとBクラスの成績はどうなったと思いますか?

実は、Aクラスの生徒の成績は上がりBクラスの生徒の成績は下がっていったそうです。

これは、先生がBクラスの生徒は「できない生徒」だと見立てていたため、

「できない生徒」とレッテルを貼られたBクラスの生徒たちは

本当にその通りになっていったのです!

これは、驚きですよね。

人がどれだけ無意識の影響を受けるかを物語っています。

※子どもに過度な期待をするのとは違います。

子どもはできてもできなくても無条件に愛してあげてくださいね。

 

これを見てドキッとされた方も多いのではないでしょうか?

私たちは、無意識にこのような「助けてあげなければ」と善意で相手を無力化させていることがあります。

 

私も元々面倒見のいい性格でこの傾向が強く、すぐに手助けをしていました。

私が以前介護職をしていた頃、

意思の疎通もできず自分で食べることもできない脳性麻痺の利用者さんの担当をしていました。

その利用者さんは噂では「調子が良ければ歩いてくれる」と聞いていたのですが、

私が担当の時は一度も歩いてくれず、

私は「ほんとに歩くのかな」

「私嫌われてる?」

とネガティブな印象ばかり持っていました。

その時にこのコヴィー博士とショーン君の話を聞いて

いつも通り車椅子からお部屋へ移乗する際、

「よし、この利用者さんの命の力を信じよう!」と自分の意識を切り替えました。

するとなんと!!!

利用者さんの足に力が入り、歩いてくれたのです!!!

 

あの時は本当に感動して泣きそうになりましたし、

その利用者さんのことが愛しくて大好きになりました。

 

「嫌われてるかも」と相手のせいにしてたけど

「相手への畏敬の念を持っていない」私に問題があったんです。

 

これは、私の現在のお仕事カウンセリングでもとっても重要!

カウンセラーは基本的にアドバイスはしませんが、心の中で「私が助けてあげないと」「この人には問題がある」

という見方をしてしまうと、それだけでカウンセリングは上手く行きません。

 

大切なのはクライアントさんの命の力を信じること。

存在への畏敬の念を中心においてセッションを行っています。

このような関わり方をすると、不思議なことにクライアントさんの変化が早いんです!

 

相手の命の力を信じる力を育てるためには

見えないものを信じる力が必要です。

どうしても私たちは表面的な相手の言動に左右されがちですが、

どんな人も宇宙とつながる偉大な存在なのです。

 

畏敬の力を育てるおすすめの方法は

出会う人の存在の根源に心の中で「ありがとうございます」と拝むこと。

これをやっていると不思議と優しい気持ちになります。

イライラしにくくなります。

存在の根源はさまざまな呼び名があります。

ユング心理学では「自己(セルフ)」

仏教では「仏性」

陽明学では「良知」etc…

どんな呼び方であっても存在の根源の偉大さや素晴らしさを心の目で見る力を育てることで

相手はみるみる変わってくれますよ。

 

あなたにも同じような体験はありませんか?

もしあれば、コメントでシェアしてくださいね😁💚

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