【重要】要注意!自己受容で陥りやすいワナ

こんにちは、じょうぶな心を育てるカウンセラーの田口ゆうきです🌱

自己肯定感を高めるためには、自己受容が重要だってことは知っている方も多いと思いますが、

では、その「自己受容」って具体的になんなのでしょう?

意外と間違って理解している人が多いので、自己受容で陥りやすい罠についてお話ししていきます。

自己受容とはbeingを受け入れること

その前に、人間には「being」と「doing」というそれぞれの見方があるということをお話しします。

「being」とは存在そのもののことであり「感情」のことです。

それに対し「doing」とはその人の行う「行為」のことです。

自己受容とは「being」と「doing」どちらを受容することだと思いますか?

そうです、「being」の方です。

例えば、ある管理職の人が部下のミスに対して怒鳴ってしまい自己嫌悪で落ち込んでいるとします。

この時この方が自己受容することは「怒鳴ってしまったこと」ではありません。

怒鳴りたくなるくらい腹が立ったこと

怒鳴ったことで落ち込んでいること」を自己受容するのです。

この人の場合怒りの感情や自己嫌悪や落ち込みの感情を受容するのであり、

怒鳴ったという行為を受容するのではありません。

だからと言って怒鳴ったという行為に対して自分を責める必要はありません。

「怒ってるんだね」

「怒鳴った自分に罪悪感感じてるんだね」と自分の感情を受容しながら

客観的な中立の立場で今後怒鳴らないためにはどうすればいいかと対策を考えていけばいいのです。

自己受容するために核となるくらい大切なことは「判断」を手放すことです。

自分に対して良い・悪いでジャッジする癖があると、他人に対しても無意識にジャッジしたり見下したりしてしまいます。y

良い・悪いの判断を手放しネガティブな自分をも受容できるようになると、他人がネガティブな面を出していてもやさしい気持ちでフラットに受容できるようになります。

心の器を育む「心的容器」と「外的容器」

人間はそれぞれ「心の器」を持っていてこの心の器によって様々な感情を受け止めています。

心の器が丈夫であればあるほどありのままの自分の感情を感じ味わうことができます。

つまり、「自己受容」することができるんですね。

「心の器」は私たちが自分らしく楽に幸せに生きるためにとても重要なものです。

「心の器」を丈夫なものにするためには「心的容器」と「外的容器」のふたつが必要です。

では、私たちは子どもの頃どうやって心の器を育んできたのでしょう?

それは、子どもが「悲しい時」「寂しい時」「不安な時」「がっかりした時」に

親が鏡の役割になってしっかりと子どもの感情を受け止めてあげることで子どもの心の器が育まれていきます。

つまり、親が子どもの「心的容器」の役割を果たすのです。

子どもは親から感情を受容してもらうことによって、この感情はOKなんだと学びます。

逆に感情を否定された時、例えばかけっこで負けてしまって悔しい時に母親から「あなたは勉強ができるんだから気にしなくていいよ」と言われたらどうでしょう?

子どもの中の「がっかり」や「悔しい」気持ちは行き場がありません。

感情は感じきることで解放され尾を引きませんが、行き場のない感情は抑圧され大人になってもずっと心の中で巣を作ります。

そして就職して同僚に負けるなど同じような「がっかり」や「悔しい」気持ちになる状況になった時うまく表現できず苦しみ続けることとなります。

自分の感情にOKが出せないんですね。

親も完璧ではないのでいつでも心的容器の役割になることは難しいですが、大人になってからでも自分で自分の心的容器になってあげることで心の器を育むことはできます。

それが、自己受容です。

では、「外的容器」とはなんなのでしょう?

外的容器とは、

・変わらない秩序
・しっかりした枠組み
・決められたルールやルーティン

のことです。

例えば子どもが「クラスで流行ってるおもちゃを買って」と親に言ったとします。

ここで、親が「はいはい」と子どもの言いなりになっていたら子どもはなんでも思い通りになると勘違いし大人になってから苦労することになるでしょう。

こういう場合は、親が子どもの「外的容器」の役割を果たすことが大切です。

具体的には、「それがほしいんだね、でも今は買ってあげられないよ。お小遣いを貯めてからね」「誕生日まで待ってね」などと子どもの気持ちは受け止めた上でルールや枠組み、秩序を守って優しくNOを伝えるのです。

そしてこの時「がっかりしてるんだね」「クラスでついていけなくなるのが不安なんだね」などと子どもの感情面については「心的容器」としてしっかり受容してあげることも忘れてはいけません。

もう一つ例を挙げると、不倫をしている人がいるとします。

「悪いとわかっているけど、どうしても好きで離れられない!」

このような場合、自分の「好き」という気持ちはしっかり受容してあげつつも

やはり不倫はタブーですので、「外的容器」として秩序を守って別れる決断をする必要がありますね。

意志の力のみで難しい場合は、環境を変える、引っ越しをする、カウンセリングに通うなど、外側から働きかける必要もあるかもしれません。

この外的容器についても大人になってから自分で育むことが可能です。

具体的には、日常の中にルーティンを組み込むことです。

ルーティンについては下記の記事の最後の章でも紹介してます。

 

毎日同じ時間に起きる

毎日同じ時間にご飯を食べる

毎日日記を書く

毎週日曜日はジョギングをする

毎月第三水曜日は礼拝に行く

など、生活中に変わらない秩序・ルーティンを組み込むことによって不思議と人は心が安定してきます。

ピカソやモーツァルト、ベートーヴェンに村上春樹など合計161名の天才たちの日課を調べた本があります。

クリエイティブな才能を発揮する天才たちの日常はさぞクリエイティブなんだろう

と思いがちですが、実は、ある共通点がありました。

それは、日常の中にそれぞれの習慣(型)があることです。

この型が「外的容器」の役割であり、型があるからこそ安心してその中でクリエイティブな才能を存分に発揮できるのです。

[rakuten id=”book:17238150″ kw=”天才たちの日課 クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々”]

私もこれを聞いて早速毎日ヨガのある動きを生活の中に組み込みました。

終わりのない目標だと、モチベが下がると思いとりあえず100日間続ける!と決めて始めました。

人間は21日間続けたものが習慣化するとは言われますが、最初の数日は「また、やらなきゃ」「億劫だな」とネガティブな感情に苛まれていましたが、

2ヶ月もすると、「やらないと気持ち悪い!」「早くやりたくでウズウズする!」という気持ちになってました🤣

人間って面白いですね😳

インスタの投稿など、今でも少しづつルーティンになることを増やしています。

心の器づくりには「内的容器」と「外的容器」が必要!

ぜひ、生活の中に簡単なルーティンを取り入れてみてくださいね😊

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