人間関係が続かない…「白か黒か」二極思考は生きづらい
こんにちは
じぶん色オンライン心理カウンセラーの田口です。
今日はスプリッティングと言われる防衛機制についてお話したいと思います。
スプリティングとは心理学で分裂という意味で物事を全体的にとらえることが出来ず「白か黒か」「善か悪か」「敵か味方か」と言った二極的で極端な考え方の事です。
これは幼児的な精神構造で子どもの頃はみんなこのスプリッティングをします。
子どもってそれまですっごく仲良くてもちょっと気に入らない事があると「○○ちゃんとはもう絶交!」と絶縁宣言したり、約束が守られないと「ママの嘘つき!だいきらい!」と極端な反応しますよね^^;
また、子ども向けのアニメや特撮ヒーローものに出てくる悪の組織や時代劇に出てくる悪代官はいつも悪い事を考えていて笑いながら楽しそうに悪事を働く100%悪の存在です。
しかし、現実に悪を働く人は自分自身も苦しくて罪悪感や自己嫌悪を感じながら悪い事をしてしまうのであって、完全に100%悪の人はいません。
人を「100%善か悪か」で割り切ることは出来ないのです。
大人になってもこのスプリッティングの傾向が強いとそれまで「だいすき!」だった人から少しでも傷つけられる事を言われたり嫌なところを見ると「あの人は敵だ」「最低なヤツだ」等とこき下ろしをします。
物事を曖昧なまま(グレーのまま)受け入れることができずどっちか(白か黒か)に落ち着きたくなるのです。
曖昧さを受け入れる力、葛藤する力がないと、このように二極的な考えしか出来なくなります。
スプリッティングをされる方も振り回されて疲れますが、スプリッティングをする本人が一番苦しくて人間関係が続かなかったり上手くいきません。
いつも完全を求めているので「やっぱり私のことを分かってくれるのは○○さんだ」と言ったかと思うと少しでも違うと思うと「○○さんは全然私のこと分かってない!」となったりします。
こんなジェットコースターみたいな感情だと生きててしんどいですよね^^;
私も元々このスプリッティングの傾向が強く友人関係もちょっとイヤなことがあったり傷ついたりすると絶交したりしてました^^;
なのでその時その時で仲のいい子が変わったりしていました。
ですが、私も関わる人も大人になり少しづつ友人との関わり方が変化していき完璧な人間はいないということも理解するようになっていきました。
今では仲のいい子でもしんどくなったり、甘えが強く出てきてるな〜と感じたら「少し距離を置きたい」と言ったりします。
それで離れていくならそれまでの関係性だし、ありのままの素直な自分を受け入れてくれないならもういいや〜というマインドでいます。
不思議とそうやって自分の素直な気持ちを優先していると、人からも大事にされるようになったし尊重してもらえるようになりました。
今では「ゆうきちゃんはそういう人だから」と時々距離を置く人として受け入れてくれています(笑)
最初はこれをしたらわるいかな?と思うようなことでも慣れてくると「そういう人」というポジションになれて周りからも受け入れてもらえるようになります!
そうなったらだいぶ生きやすくなると思いませんか?🥰
本題から逸れた気がしますが、人間関係が楽になり生きやすくなるためには、「白か黒か」といった二極的な考えをやめて曖昧でグレーな状態に心地よさを感じられるようになる事です。
誰もが善の部分があれば悪の部分もある
共感してくれる部分もあれば違う部分もある
優しい時もあれば余裕のない時もある…
などと、考えかたを緩めるのです。
曖昧さを受け入れるチカラが育ってくると生きやすくなります。
そして大事なことはこのスプリッティングの防衛機制を悪いものとして毛嫌いしない事です。
これもスプリッティングですよね^^;
スプリッティングはこれまで傷つきからあなたを守ろうとしてくれたのであって決して悪者ではありません。
あなたを守ろうと一生懸命なのです。
排除しようとするのではなく、感謝の心で「守ってくれてありがとう」と受け入れてあげましょう。
感情もそうですが、嫌だ嫌だと思えば思うほどその力を強化してしまうので、感謝の心で受け入れることで少しづつ緩んでくれます。
「私は傷ついてるんだ」
「私は悲しいんだ」
と自分の弱さを受け入れられるようになると防衛機制はあなたを守る必要がなくなるのです。
まるっとご自身を受け入れてあげてくださいね☺️